最終更新:ID:dGnMfjCSww 2020年11月29日(日) 13:56:03履歴
この世界の大気には、魔素という魔力の源が含まれている。
この魔素の特性として、気体は魔気、液体はエリクシル、個体は魔導石と呼ばれ、西に行くほど、魔素は濃くなり、東に行くほど、希薄になっていく特性があり、魔界>西国>東国の順に魔力も強くなる。
なお、東国アウスト・クラフティオナと西国オスト・クラフティオナの境界には、魔族が治める魔界が横たわっていて、二つの文明を分断している。
追記:
近年,上記の東に行くほど魔素が希薄になるというのは、誤解であるという魔導学士の見解が示された。
要は魔素の質の違いで、東国では、太陽の魔素が強く、西国では、月の魔素が強いということだけらしい。
また、謎に包まれていた天界の気シェキナについても、新たな見解が示された。
通常、月の魔力は、まるまる100%が地上に届く訳ではなく、大気による反射、及び吸収により、実に98.5%が失われている。
地上に届く量は、全体の1.5%に過ぎず、生物が魔法として行使できる量は、そこから更に、0.001%に過ぎないという研究結果が出ている。だが、仮に月の魔力を、100%行使できるとしたら? その疑問から、シェキナの研究がはじまったのだった。
天界に近いルナドキアでの研究、実験の結果、答えは、仮説を立証するものだったのだ。その証拠は、倉庫にあるルナドキア産のムーンライト・ブルーの魔晶石【天界晶】にある。
【シャデシャトー王立文書館所蔵 アルタミラ・リディエンス著 シェキナ論】
この世界では、魔力の素である月に、大いなる敬意を持っている。
しかるがゆえに、月の満ち欠けで暦とする太陰暦を使用し、年号は月神(シャエル)歴XXXX年と記され、一年は630日。
四季の変わり目に、大きな祭りがあり、一月のブラン祭から、夏の海神祭、秋の農神祭を経て、十二月の帰月祭までで一年となる。
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