←エステル
全身が真っ白な人型の事象。性別は、両性具有。百年に一度、人を知ろうとするように、あるいは、その業を試すかのように、月は盈月の落とし子を地上に落とす。
無垢なる魂を持った、その存在は、人と同じように成長し、そして、成体となった暁には、【聖魔の裁き】といわれる月の使者が迎えに来る儀式と共に、月へと戻り、地上でのすべての記憶を、月の魔力へと、還元させるという。
有名なところでは、クラフィティオナ最大の宗教【ルブラン教】の開祖である初代ブラン、西国のシャデシャトー王国の第57代女王エステル、同国アショカ領ルナデウス家の祖先であり、東国ハイルツァイトのルナデウス家の祖でもある二代目ブランがいる。
場所を選ばず、局所的に、魔素が濃くなり、次元の歪みが生じた結果、ランダムな時空転移を起こし、神隠しにあう自然現象のこと。
次元の歪み、そのものを表す名称でもある。
過去に行くほど、魔力の抵抗値が高くなり、より多くの魔力を必要とし、未来に行くほど、魔力の抵抗値が低くなり、少ない魔力を必要とする現象。広い意味での、次元圧。
高次元の森羅万象ほど、存在が希薄で、あらゆる具象を内包、飽和して、時空抵抗値が軽く、物質界(低い次元)の森羅万象は、存在と具象が固定し、時空抵抗値が重くなる現象。
狭い意味での次元圧。
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